どうでしょう?もちろん、資格に関しては勉強しなくてはいけませんが、これらは日本人の多くの人が持ち合わせている仕事に対しての一生懸命さと元々の国民性である「几帳面さ」ではないでしょうか?そして、同時にこれらは仕事とプライベートをごっちゃにしない、自分のパートだけの仕事をやり、隣の人が何をしているか関係ない、仕事に集中せず、正確に仕事がこなせないアメリカ人と正反対の人材ではないでしょうか?
この例からわかるように、アメリカ企業が社員に今求めるスキルは、専門的なスキルはもちろんですが、「仕事の速さ」「仕事の丁寧さ」「仕事に対しての積極的な姿勢」そしてどんなときにもニコニコして「人当たりのいいナイスな人」を求めています。信じられないかもしれませんが、多くのアメリカ人にはなかなかこのようなすべての気質を持ち合わせている人材は居ません。従来、多くの人が口を揃えて言っていた、「英語力」や「アメリカ人のような感覚」などというものは求められることが以前よりもずっと減りました。アメリカ企業はアメリカ人とは違った感覚を持つ人種に興味があるのです。特に、世界が誇る自動車や電機製品を作り出す、「日本人」が持ち合わせているスキルや思考にアメリカ企業は興味を向けています。それがもとで、現在はアメリカ企業で働きたい人は、面接の段階で、同じアメリカ人と同じ土俵で勝負しなくても良くなったといえます。
さて、日本にある企業はどうでしょうか?(あえて、外資系企業も含めて「日本にある企業」といっていますが、これは私の経験から資本は海外であっても、働いている人やカスタマーが日本人で、その企業が日本にある場合は、外資系企業も日本の会社と体質は変わらないので、「日本にある企業」といっています。外資系企業だからといって、英語が社内で使えるとか、実力主義であるなどと考えて就職すると大きな期待はずれに遭遇します。社内での共通語は日本語ですし、先輩を一気に乗り越えて立場が逆転するなどと言うことはあまりありません。)日本は1997年のITバブルの頃から、欧米式な人材確保をする会社が増えました。「即戦力」や「優秀なスキル」、又「キャリアアップ」等と言った文字が紙面やTVでよく踊っているのを見かけます。そういう意味では、日本にある企業もアメリカの企業と同じような人材を求めています。ただ、日本にある企業はまだ他国の人種を積極的には採用はしていないようです。なぜでしょう?その理由は未だに根付く日本企業の体質にあると思います。「出る杭は打たれる」といったような考えが、他人より違ったバックグランドやスキル、あるいは考え方などをを持つ人を採用しない傾向があるようです。ですから、日本での就職を考えるにはいくら欧米式に企業がなってきたと言っても、「日本の心」を持ち合わせていなくてはいけないようです。日本の心を持ち、海外で学んだ知識を、社内に取り込むことができる人材、そんな人材を日本にある企業は捜しています。
みなさん、アメリカ企業で働くために、英語が完璧でなくてはいけないと考えては居ないでしょうか?
そんなことはありません。アメリカ企業は会社にとって、人材を採用したことで会社にとってメリットになる人であれば、どんどん採用します。そしてそのスキルとはときに、日本語であり、日本人らしさであります。対して、日本で求められている人材とは、海外で得た日本では学べなスキルを重視する反面、日本人の観点から物事を進めることができる人。そんな人に会社の未来を託したがっているようです。